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伊東佳代

「やさしい日本語」でやさしい気持ちに



 12月9日、警固公民館で「警固知っ得大学 やさしい日本語について」の講座を開催しました。福岡市が人権週間ということもあり、「多文化共生に向けたコミュニケーションのあり方を考えよう」というサブタイトルにしました。

 今、東京2020大会後のレガシーとして「多文化共生社会の実現」を見据えて取り組む上で、多言語対応の一つの手段として「やさしい日本語」が注目されています。

 最初に、「多文化共生のまちづくり」についてお話しました。多文化共生のまちづく

りを推進していくためには、日本人住民も外国人住民も共に地域社会を支える主体であるという認識をもつことが大切です。外国人現況報告では、参加者の皆さんも熱心にメモを取っていらっしゃったので、関心の高さが伺えました。

次に、「やさしい日本語とは」で、やさしい日本語の誕生の背景について紹介しました。阪神淡路大震災での被災外国人の二次被害がきっかけであり、東日本大震災、熊本地震での活用されていることをお伝えすると、地域でも活用できるとの声が上がっていました。

「やさしい日本語のポイント」では、「はっきり」「さいごまで」「みじかく」のハサミの法則やコツを紹介しました。

後半は、ワークショップの実践編。言葉カードでのやさしい日本語への言い換え練習や、生活や災害の場面でのやさしい日本語への伝え方の時間を設けました。「どんな風に言い換えると分かりやすく伝わるか」と、参加者は悩みながら考えていらっしゃいました。

 講座の終わりに「大切なのは相手を思いやる気持ちと相手に合わせた伝え方です」と、お話しました。

参加者からは、「簡単な言葉にすることはなかなか難しい」「相手を思いやることに気づいた」「やさしい気持ちになりました」等の嬉しい感想を頂きました。

 ご参加頂いた皆さん、警固公民館の方々、どうもありがとうございました。

       









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