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【やさしい日本語で伝える・伝わる医療現場の日本語】というテーマでお話とワークショップをさせていただきました。

前半は行政書士による在留資格などの研修、後半は「やさしい日本語」レクチャーと外国人留学生とのロールプレイという内容で行いました。

医療従事者対象の院内研修で、医療住事務の方、医師、放射線技師、歯科衛生士、ソーシャルワーカーとたくさんの方にご参加いただきました。(1回目25名 2回目15名)

参加してくださった職員の方々は、お忙しい業務の最中にも関わらず、意見交換、ワークショップに取り組んでくださりました。ロールプレイの発表も積極的に行ってくださり、留学生にとっても貴重な経験だったと思います。研修では勤務校のネパール人、ミャンマー人の学生に協力してもらったのですが、彼らも普段日本人と交流する機会がないので、緊張したけど楽しかった!と話していました。

また、やさしい日本語での院内案内も作成されており、現場のみなさまの真剣に取り組む姿勢を感じられました。福岡市博多区、東区は在留外国人の増加に伴い、外国人患者も増えているらしいです。今後もやさしい日本語を活用していただきたいです。









 
 
 
  • 伊東佳代
  • 2023年10月9日
  • 読了時間: 2分

9月19日火曜日にあいれふ(福岡市健康づくりサポートセンター)にて、令和5年度 中央区公民館職員研修(人権)【「やさしい日本語」について】を担当させていただきました。

1月に警固公民館で行ったやさしい日本語講座にご参加くださった中央区の生涯学習推進課の方からご依頼していただき、中央区内公民館の14館の館長さんと主事さん向けに研修を行いました。(参加は公民館関係者、地域支援課職員、生涯学習推進課職員で計33名)

公民館は、地域情報や施設の提供などを行う行政の施設であり、外国人とも接する機会も多く想定されることから、やさしい日本語を通じてコミュニケーションや相手に伝わる情報提供のあり方などについて学びたいという趣旨でした。













講座では、冒頭に多文化共生社会に向けての活動や取り組みを紹介しました。皆さん、とても興味深く話を聞いてくださいました。

ワークショップでは、4人グループで3文での言い換え練習でウォーミングアップを行った後に、「災害」や「ゴミ出し」などのテーマ別のお知らせ文の書き換えに取り組んでいただきました。ご参加のみなさん、積極的にグループワークに参加してくださいました。

講座後のアンケートでは、日々の公民館活動に活用したいという嬉しい意見が多く寄せられました。

以下に一部をご紹介いたします。


・外国人以外でもいろんな方が来られる公民館。来館される子どもから高齢者、障がいのある方に伝わるやさしい日本語で、易しさと優しさで対応したいと思います。

・大変勉強になりました。日本に住む外国の方が、英語よりも日本語の方が理解できるということに驚きました。外国の方とお話しするときはもちろんですが、公民館だよりや館内の掲示物も気を付けていなければ、と思いました。

・日頃、報告書や文書作成の際は少しでも難しい言葉を使っていましたが、自分中心だったなぁと感じました。相手の立場に立って理解してもらおうという気持ちになれば言葉選びが変わると思いました。

・お知らせ文を作成するときに相手を意識することにつながる研修でした。ありがとうございました。

・楽しい研修でした。このやさしい日本語の本質は、いかに分かりやすく他人(外国人だけでなく、日本にいるすべての人)に伝えるか、なので、他人を思う心が人権につながりました。今後もこの気持ちを忘れず過ごしていきます。


お忙しい中ご参加くださった皆さま、中央区生涯学習推進課のご担当の方々、ありがとうございました。ぜひ、これからもやさしい日本語や多文化共生の取り組みをご一緒出来たら幸いです。




 
 
 

 福岡県手話通訳問題研究会様よりご依頼いただき、5月28日開催の定期総会記念講演会で

お話しさせていただきました。ご依頼のきっかけは、別の研修会にご参加くださった際に、「やさしい日本語は外国人だけでなく、障がいを持つ方々にも有効なコミュニケーション

手段である」という言葉に共感されたことだそうです。

 聴覚障害や手話についてほとんど知識がなかったため、どのようにお話をし、どのようなグループワークをするのがいいのかかなり悩みました。当日は、朝から緊張と不安で食事も喉を通りませんでしたが(汗)、いざ始まってみると… さすが普段からお話を聴くことに

慣れていらっしゃる方々!!皆様の笑顔と聴くよ~という温かい雰囲気で、安心してお話しすることができました。後日いただいたご感想によると、グループワークも楽しんでくだ

さったようでホッとしました。グループワークでは、どこまで言葉を変換すべきか、どこまで細かく説明すべきかなど、手話通訳をされている方々らしい視点に私たちも様々な刺激をいただき、とても勉強になりました。

 最後に今日の振り返りとして、手話通訳にやさしい日本語の知識はどのように役立つと

感じたかというテーマでグループトークをしていただき、その内容をお一人ずつ小さなカードに書いていただきました。そのカードをやさしさの木に貼っていただいて完成したのが、下の写真です。カードに書いてくださった皆様の言葉を一部だけご紹介いたします。


・やさしい日本語への変換作業は、聞き取り通訳の際と同じです。

・やさしい日本語の知識は、手話通訳のすべてに役に立つと再確認しました。

・相手が分かるかどうかを常に意識することが通訳に役立つ。

・相手の年齢、知識(情報量)により、わかりやすく伝えることが手話をする上でも大切。

・手話でも「短く、具体的に」は心がけています。

・自分が発した言葉が全部正しく通じるわけではないと気づいた。

・災害時など、伝達事項がある際は、はっきり最後まで短く伝える必要性がある。

・正解は1つではない。通訳現場ごと相手に合わせた言葉選び。

・対象者に合った言葉を選んで通訳するためには、言葉をたくさん知っておく必要がある。

・コミュニケーションは相手が理解してこそ成立する。

・はさみの法則は手話通訳も同じ。カタカナ語やオノマトペは手話で表現しにくいです。

 ・・・・・


 当日はお忙しい中、65名の方々がご参加くださいました。コロナ禍でなかなか対面で活動ができなかったそうで、休憩時間も楽しそうにいろいろなお話をされていました。

 皆様のお話をお聴きし、すべての人が公平に情報を得ることができるようにしたいという気持ちは、手話通訳もやさしい日本語も同じだということを再認識いたしました。最後に

会長の杉野様より「またコラボで何かできるといいですね」という嬉しいお言葉をいただきました。その日を楽しみに、私たちもがんばって活動していきたいと思っています。






 
 
 

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