11月2日、福岡県朝倉市でやさしい日本語研修を行いました。
呼んでくださったのは、朝倉グリーンツーリズム協議会のみなさん。
福岡市内から約1時間、朝倉は豊かな自然や歴史史跡もある人気の観光スポットです。
朝倉グリーンツーリズム協議会では、都会の住民との交流事業や小中高校生の体験学習事業を積極的に実施されています。
今後、外国人観光客も積極的に呼んでいきたいとのことで、やさしい日本語に興味を持っていただき今回の研修を行うことになりました。
普段、農家民泊や子供たちの体験実習に関わっていらっしゃるみなさんですから、コミュニケーション能力は抜群!
当日は朝倉地域おこし協力隊のチュニジア人のお二人、香港出身の方の三名の外国人も急遽参加していただき、やさしい日本語の実践練習をすることができました。
みなさんになるべく練習していただきたくて、ワークを3つ用意しました。
ワーク① やさしい日本語で自己紹介!
外国人に面と向かうとつい「nice to meet you!」と英語が出てしまう方も。今日はやさしい日本語でお願いしますね、とアドバイス。「あー、そうやったーー(笑)」とさっそくやさしい日本語で自己紹介。
「わたしは、果樹園をしています」
「かじゅえん?わからない」
「果樹園、くだもの」
「くだもの・・・?」
うーん・・・、伝わらない。じゃあ、果物を具体的に言ってみては?とアドバイスすると、「かき、ぶどう、なし、くだものを作っています」「おー、いえす、分かりました!」伝わりましたね!
ワーク② やさしい日本語で朝倉を紹介しよう!
朝倉の観光名所をやさしい日本語で紹介しよう!というワークでは、
「“桜並木”ってなんていえばいいの?」「川魚でわかりますか?」「道の駅ってどうやったら伝わる?」「秋月城跡、だから今はお城は無いけどなんて言ったらいいですか?」などなど、地元ならではのやさしい日本語を実践できました。
ワーク③ ボイストラを使ってみよう!
ボイストラを使ったワークでは、「朝倉弁で、へげんって入れたら平原になります(笑)」など、日ごろAI翻訳を使っていらっしゃるみなさんにも、改めてやさしい日本語で話すことの大切さを知ってもらえました。
(ちなみに「へげん」とは朝倉弁で「だめ」という意味だそうです。)
参加した日本人のみなさんからは、「とても、楽しかったです!」「ボイストラ、やさしい日本語で使ってみます」などのうれしい言葉が。
また外国人のみなさんは、せっかく朝倉に来たのにコロナでなかなか地元の人と交流ができず、日本語も上達できずにいたそうですが「今回の研修ではじめて交流ができました」
「自分たちが、やさしい日本語はどんな言葉か、みなさんに教えることができて役に立っていると思えてうれしかったです!」という感想をいただきました。
残念ながら、コロナのために外国人観光客に来ていただくことはまだ難しい現状です。いつか往来ができるようになった時は、やさしい日本語をぜひ活用していただき、すてきな朝倉をアピールしていただきたいと思います!
みなさんとの出会いに感謝!ありがとうございました。
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